Styku Phoenix

Styku フェニックス

体脂肪「測定」?「推定」?

唯一、体脂肪を実際に測定する方法があるとすれば、死体解剖です。遺体からすべての脂肪を取り除き、その重さを量るのですが、そんな研究目的に命を差し出す人は決していないでしょう。生身の体脂肪量を直接量ることができない以上、なんらかの方法で体脂肪量を推定するしかありません。

現在様々な体組成の測定方法が使用されていますが、どの方法でも基本的に何か実際に測定できる物を測定し、その測定値を基に体脂肪率を推定します。ご家庭でも使用されている生体インピーダンス方式では、身体の電気抵抗を測定しています。水中体重測定法では、身体の体積と体重を測定します。二重エネルギーX線吸収測定法(以下 DXA法)の場合には、2種類のX線の吸収率を測定します。

どの方式を使っても、最終的に出てくるのは実際の体脂肪を「推定」した値です。どの推定値にも誤差は生じてしまい、誤差の程度は測定方法によって変化しますが、最高の技術をもってしても大きな誤差は残ってしまいます。

生体インピーダンス方式
生体インピーダンス方式
水中体重測定法
水中体重測定法
DXA法
DXA法
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もう古い?「2コンパートメントモデル」

通常の体脂肪値推定技術(水中体重秤量法、空気置換法、生体電気インピーダンス法、皮下脂肪厚法)では「2コンパートメントモデル」という方式を用いています。これは、脂肪組織と脂肪以外の組織(除脂肪組織:Fat Free Mass(FFM)または Lean Body Mass(LBM))の 2つに大別する考え方で、StykuのV4.0までのアルゴリズムもこの考え方に則って開発されていました。

除脂肪量とは、脂肪以外の部分すべてで、内臓、筋肉、骨、体内水分などが含まれますが、除脂肪量の密度は人種、性別、年齢、遺伝、運動量によって違いがあることがによって分かっています。さらに、体内水分量の変化単純に体重が変わっただけでも除脂肪量の密度は変化してくるので、除脂肪量の密度を一定値(1.1g/ml)にて計算してしまう「2コンパートメントモデル」での推定では最終的な数字には大きな誤差が生じてしまいます。

例:FFM密度一定値(1.1g/ml)では12.6%の体脂肪率の人が、実際は1.12g/mlだった場合の体脂肪率は19.1%、1.08g/mlだった場合の体脂肪率は4.7%とその誤差はとても大きくなってしまいます。

"2コンパートメントモデル"(従来)

"2コンパートメントモデル"での推定では最終的な数字には大きな誤差が生じる

​  新たな指標"3コンパートメントモデル"

新たなゴールドスタンダード

「3コンパートメントモデル」

このような背景から世界の医学会では、体組成分析として更に精度が高く測定できる DXA法が主流になっています。DXA法は脂肪・骨塩・除脂肪組織の身体を3つの成分に分ける「3コンパートメントモデル」を使用します。各組織はそれぞれX線の吸収特性が変わるので、骨密度と、身体の部位ごとに体組成の推定値を出すことができ、2コンパートメントモデルで発生する骨密度の違いによる誤差を避けられるため、より正確な推定値を提供できるのが特徴です。

「Stykuフェニックス アドバンスモデル」

3コンパートメントモデル

今回Styku社は体組成推定モデルをアップデートする上で3コンパートメントモデルを採用した、DXAのデータを基準に開発したアルゴリズム(Styku AI)を採用し、新しい体組成推定方法である「Stykuフェニックス アドバンスモデル」を開発しました。

このモデルはDXA法データ(ルイジアナ州立大学ペニントン生物医学研究センター提供)に基づき開発されたAI予測分析(Styku AI)を使用し、より詳細な体組成の情報(体脂肪量、骨量、非脂肪量、骨盤部脂肪量、腹部脂肪量、内臓脂肪、および皮下脂肪)をお客様にご提供します。

今回開発された「Stykuフェニックス アドバンスモデル」の体組成推定モデルは、DXA 法とStykuの3Dボディスキャナーそれぞれで測定した体組成情報がアメリカ国立衛生研究所(以下 NIH)によって比較され、両者の推定値は高い正の相関関係がみられたと発表されています。

新たな体脂肪率判定基準の導入

更に体脂肪率判定基準も 「Stykuフェニックス アドバンスモデル」による測定結果に合わせ、新たな判定基準を作成しました。DXA法によって推定される体脂肪率を基準に、メイヨー・クリニックそしてNIHの肥満判定に合わせて判定分けを行います(Stykuフェニックスランキング)。

 

これまで使用されていた米国運動協議会(以下 ACE)のランキングシステムは「2コンパートメントモデル」をベースに作成されているため、同じランクでも体脂肪率の数値には大きく差が生じます。この数値の差の要因は、ACEランキングシステムのベースとなる「2コンパートメントモデル」では除脂肪量の密度が一定(1.1g/ml)だと過小評価してしまうために生じています。

「Stykuフェニックス ベーシックモデル」:

2コンパートメントモデル

新たなStykuフェニックス ランキング、そしてACEランキング双方の体脂肪率の数値の差を見ていただくとお分かりかと思いますが、その差は2%〜9%ととても大きいものになっています。

「3コンパートメントモデル」を使用する「Stykuフェニックス アドバンスモデル」の方がより実寸値に近い推定値をご提供できますが、会員の皆様へのご説明が難しい場合、そこまで詳細な体組成情報のご提供をご希望でない場合は、「Stykuフェニックス ベーシックモデル」のご利用をおすすめします。

こちらのモードは生体電気インピーダンス法によって測定された男女合計600名のデータを使用し、社内研究によって開発されたアルゴリズムを使用し、体組成情報(体脂肪量、除脂肪量、体脂肪率)をご提供します。またベーシックモードでの体脂肪率判定基準は、これまで同様ACEランキングシステムが使用されます。

「Styku V4.0」:

2コンパートメントモデル

上記2つのモデルの他に、アップデートの前のV4.0で使用されていた体脂肪率推定方法もそのままご利用いただけます。これはアメリカ海軍の体脂肪測定方法と同様のアプローチで、身体の特定の部位の周囲長とその組み合わせから推定する方法です。測定した各部位のサイズを元に、人種ごと(日本人の場合はアジア人)の体型データを用いて、Styku社が開発した独自のアルゴリズムを使って解析します。推定するアプローチにおいて、従来のインピーダンス法などの測定方法に違いがあるため同じ値にはなりませんが、Stykuは計測時間帯や身体のコンディションによる数値の誤差(水分量や汗の有無に寄る誤差)が少ないため、より一貫した測定値が期待できます。ベーシックモデル同様、2コンパートメントモデルを使用しているため、両者の値にはそこまで大きな誤差はありません。

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